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懐かしい風景を求めて
懐かしいもの、昭和なもの大好きな変わり者です。 旅行に写真にドライブに野球に酒に多趣味な管理人が気ままに書いてます。
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ねじまき

Author:ねじまき
中高時代は鉄道好き、大学以降は旅行好き、社会人でカメラに目覚め、ここ数年でまた鉄道熱が復活した管理人です。
表題の通りノスタルジックな風景が大好きで、廃墟・ホーロー看板・木造駅舎・商店街・坂道・酷道などをこよなく愛す変な人です。



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2018.8 夏旅・九州編 第22回 坂本駅の木造駅舎
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白石駅から乗って来たキハ単行とは坂本駅でお別れです。坂本13:30着。

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肥薩線の八代~人吉間の木造駅舎を巡るならばここも外せないところ。

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坂本駅(熊本県八代市坂本町坂本松崎)
1908年開業。かつては西日本製紙・坂本工場が存在し、昭和中期には一日平均
3,000人が乗降する賑わいを見せていたとか。
工場へは専用線もあったそうですが、1983年に廃止に。
1988年に西日本製紙が解散してからは利用者は右肩下がりを続けていて、
2015年の一日平均乗車人員は23人となっています。

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駅舎開業当初からのものかは不明ですが、素晴らしい木造駅舎です。
この駅舎はかつての賑わった時代から今のローカル駅になるまでの変遷を
見続けてきたんですね…。

※先の令和2年7月豪雨では、駅構内が水没する被害を受けているようですが、
  木造駅舎自体は無事に立っているようです。ただ土台部分が水没したとしたら
  強度の問題が出てくるかも知れず、まだ心配です…。

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今の利用客は多くはありませんが、旧坂本村の中心駅(旧役場は目の前)であり、
特急を始めとした優等列車は基本全て停車する主要駅となっています。

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天井が高く、レトロな雰囲気を持つ駅舎内。
1991年に旧坂本村管理の簡易委託駅になった後、2008年に完全無人化されています。
駅舎には商工会が入居していましたが、2012年に移転してからは空いたままに…。

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坂本では後続列車まで54分間の待ち時間があり、少しだけ周囲を彷徨きました。
(産交バスで八代に抜ける路線もあるんですが時間が合わず…)

写真は坂本駅の北、球磨川支流の合流地点に架かる鉄橋。
この支流に沿って右手に分け行ったところに西日本製紙・坂本工場があったようです。

さすがの暑さで精力的に動き回る気力が出ず、集落内の商店でアイスを買って
木陰に座って高校野球を聴きながらの休憩タイムとなりました。
(2018夏 2回戦 高岡商vs佐久長聖。最終回の追い上げを躱し、高岡商が勝利!)

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坂本14:24発、特急かわせみやませみ4号を利用します。
いわゆるD&S列車(Design&Story)で、JR九州ご用達の水戸岡鋭治氏のデザイン。

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車内はこんな雰囲気。
まぁ水戸岡デザインが多いので、正直あまり目新しさは感じなくなってきていますね…。

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八代までの12分間の短時間乗車ですが、客室乗務員に乗車記念品を頂いてしまいました。

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段駅を過ぎたあたり、球磨川対岸の今泉地区の風景。

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14:36、八代着。
肥薩線ゼロ起点の表示と記念写真。

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車両の上部にある、かわせみ・やませみ。カワイイな。
高速走行する列車だと空気抵抗がどうとか考えますけど、急がない観光特急ですからね。

まぁ「急がない特急」って何だって話ですが。
「オンライン・オフ会」や「トゲアリトゲナシトゲハムシ」的な。

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そして外に出て八代駅の現状(2018年8月時点)を記録。
以前訪れた時にあった木造駅舎の姿はもうなく、新駅舎への改築に向けて工事中でした。

その後2019年2月に新駅舎が供用開始となっています。
恐る恐る確認したところ、鉄骨造りですが城下町をイメージした落ち着いた雰囲気の
平屋建て駅舎で、割と好印象でした。(よくある橋上駅舎じゃなくて良かった…)



続く




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2018.8 夏旅・九州編 第21回 白石駅の木造駅舎
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続いては白石駅入口バス停で下車。12:24着。
この辺の路線バスはコミュニティバスに準じる扱いなのか、運賃が100円なのが嬉しい。

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白石駅入口バス停は駅のある球磨川の左岸側にありました。
てっきり国道沿いにあるものとばかり思っていたのですが、バスは親切にも川向こうまで
足を伸ばしてくれる運行になっているんですね…。
再び神瀬橋を渡って国道に戻るバスを見送る自分。

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バスが去ったあと、少しだけ神瀬橋の上を歩いてみました。
民家も少ない球磨川の谷。川は穏やかに流れ、長閑な風景が広がっているのでした。
ちょうど正面奥にある集落が、路線バスの終点がある神瀬(こうのせ)集落かな。

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白石駅入口バス停から白石駅までは100mほどの至近距離。

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白石駅(熊本県葦北郡芦北町大字白石)
1908年開業。渋い木造駅舎は駅開業当初からのもの。
谷間のわずかな平地に建てられたため駅前スペースがなく、引きでの撮影ができません。

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開業当初の雰囲気が今も残っているかのような駅舎内。
1986年に無人化され、残念ながら窓口は板で塞がれてしまっています。

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レトロ感のある駅名表示。
読みは「しらいし」ではなく「しろいし」。
札幌近郊の白石、宮城県の白石市、佐賀の肥前白石、みんな読みは「しろいし」。
苗字で読むときは「しらいし」が多い気がしますけどね。

なお、ここ白石駅は球磨村ではなく海側の町である芦北町に属しています。
(球磨川が町境になっているので対岸は球磨村)
そのため、ここからは佐敷の方へ抜けるコミュニティバスも運行されています。

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ホームから八代方面を撮影。
駅は相対式の2面2線。真ん中に1本通過線がありますが、現在は使用されていないとか。

ここ白石は特急停車駅ではありませんが、SL人吉は停車します。
上りと下りとで停車時間は異なりますが、3~8分程度停まるのでSLでの駅舎訪問も
効率的で良いのかも知れません。まぁ静かな雰囲気を感じるのは難しいでしょうけどね。

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上りホームから眺める木造駅舎。
こちらは十分な距離がとれるので撮影は容易。
白石駅は東向きに立つのでこの向きは午後が順光ですね。
この時は12時半過ぎなので太陽はほぼ真上の状態。

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さあ、ここからは再び鉄旅です。ちょっと久しぶりの感じも…?
12:54発の八代行き普通列車。

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列車は割と空いていて、球磨川が眺められる進行方向右側に座ることができました。

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途中、瀬戸石駅で下り普通列車との待ち合わせのため9分間停車。
(13:08着、13:17発)

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瀬戸石駅に駅舎はありません。
1965年まで存在した開業当初からの木造駅舎は水害で流失、その後建てられた鉄筋の
駅舎も1982年の水害で流失したそうです。

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ホーム上に残る木造の待合室は駅開業当初から現役だそうです。
駅舎が2度も水害でやられた瀬戸石ですが、今回の令和2年7月豪雨でどうなったか、
記事作成中の2020年7月現在で安否は不明です…。

今となっては2018年にこの路線を旅しておいて良かったということになりますが、
そういう話ではないように思いますね。今回の豪雨は被害が甚大なだけに、
廃線という言葉も見られるのが気になってたまりません。
観光列車が注目されますが、普段利用がかなり少ない路線ということで復活には
国や自治体の協力が不可欠ということになりそうです…。



続く





2018.8 夏旅・九州編 第20回 渡駅の木造駅舎
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10:56、渡駅前バス停で下車。
一勝地駅から10分弱でした。

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バスを下りてすぐ前に渡駅の木造駅舎が鎮座しています。
北東向きに立つ駅舎で、夏の午前中は駅前の木の陰がかかっていました。

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国道219号線に面した渡駅。
駅前には割と広めの駐車スペースを擁しています。

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渡駅(熊本県球磨郡球磨村大字渡)
1908年開業。木造駅舎は結構小綺麗な印象を受けます。
1986年に無人化。今は球磨村商工会が同居していますが、駅業務には全く関与せず。

P1011170_20200701062314cb5.jpg

駅舎内には何故か一勝地駅のスタンプが。

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でも駅にあったスタンプ台には何もないスタンプがあるだけ…。
渡駅も有人駅だった時代には駅スタンプがあったんでしょうけど。
自分も昔はスタンプ帳を作って集めていた時期がありましたね…。

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島式ホームの1面2線。
こちらも特急やSL人吉の停車駅になっています。

ホームのベンチに座る人影がありましたが、1時間近く列車は来ないんです。
まぁ駅舎にいる自分にも言えることですが…。

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しばらく時間があるので、この時間で昼食タイムに。
人吉で時間がない中がんばって買っておいた駅弁・栗めしを、渡駅の駅舎内で頂きます。
前回この辺りに来た時は八代の鮎屋三代を食べたので今回は栗めしをチョイス。
栗のかたちの器が可愛らしい感じ。大粒の栗が5つ。素朴さが良いお弁当でした。

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えー、渡駅からは列車ではなく再びバス移動です。
11:50発の神瀬福祉センター行き。渡駅には54分間の滞在となりました。

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球磨川に沿って進む路線バス。車窓風景を楽しみながらのバス旅です。

実は渡駅11:58着でSL人吉が走るダイヤだったので車窓から撮影できないかと
淡い期待を持っていたんですが、音が聞こえただけで撮影は叶いませんでした…。
まぁ撮り鉄よりも移動が優先なので仕方ない。

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先ほど訪れた一勝地駅にも再び立ち寄るバス。
写真は一勝地に渡る球磨橋走行中のもの。

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バスは一勝地に寄り道し、更に高所にある球磨村役場にも立ち寄りながら進みます。
写真は球磨村役場へと高度を上げる途中の撮影。



続く




2018.8 夏旅・九州編 第19回 一勝地駅の木造駅舎
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人吉を出た列車は球磨川に沿ってゆっくりと進んで行きます。
渡~那良口間で球磨川を渡る第二球磨川橋梁は、この路線の名所のひとつ。
この名物鉄橋が先の令和2年7月豪雨で失われたことは残念でなりません…。

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本数の少ない肥薩線ですが、激渋木造駅舎は見逃せないということで、
頑張って巡りながら行くプラン。まずは一勝地駅で下車します。一勝地10:31着。

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振り返ると素晴らしい木造駅舎が迎えてくれます。

片面ホームのみの棒駅に見えますが、右側にもホームがあって2面2線になっています。
なお右側のホームはもと島式で駅舎側の線路が撤去され、片面ホームになったもの。
なので相対式ではなく、ホーム/線路/ホーム/線路の順にならんでいます。

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駅前からは球磨川でラフティングを楽しむ姿が眺められます。
支流の芋川の合流地点。

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一勝地駅(熊本県球磨郡球磨村大字一勝地甲字友尻)
1908年に開業。初代駅舎が1914年に火事で焼失し、その後建てられたが現在の駅舎。
それでも築100年を超える貴重な木造駅舎になります。

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傘つき電球があると個人的にかなり点数がアップします。。。
レトロ感もあって素晴らしい。

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一時期無人化されて荒れていた時期もあったそうですが、JA球磨が入居してからは
簡易委託の有人駅に復活。特急やSL人吉も停車する駅へと昇格しています。

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駅舎出入口にあった駅舎の案内書き。これがあると調べる手間が省けて嬉しい。

一勝地という名前が験担ぎで人気なんですね。受験や試合前のカツ丼的な。
ここ一勝地から、同じ肥薩線の真幸へのきっぷは「一生幸せ」という語呂合わせから
人気なんだとか。一昔前の「愛の国から幸せ行き」みたいなもんですね。
半家(ハゲ)から増毛…ってのは語呂ではないからちょっと違うか。

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改めて真正面から向き合う一勝地駅。
歴史ある端正な外観、素晴らしい鉄道遺産だな、と感じるのでした。

さて、過疎ダイヤの肥薩線、一勝地で降りた後が問題。
列車は上りも下りもしばらく来ないので、ここからは路線バスを利用します。
人吉市内から白石駅付近までは本数はあまりありませんが産交バスが運行しているので
こちらを最大限活用しての訪問プランを組んでおります。

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一勝地駅10:47発の産交バス(石水寺入口行き)で、一旦人吉方面へ移動します。



続く




2018.8 夏旅・九州編 第18回 人吉散歩~後編
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いざ人吉城。

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見事な石垣が美しい人吉城。
やぐら等の建造物は何も残っていないようです。

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相良氏が鎌倉時代に入城してから670年という長きに渡って在城。
1871年に廃藩置県で廃城になったあと、1877年の西南戦争では西郷隆盛の拠点にも
なったとか。兵どもが夢の跡。今は、静かに人吉の町を見下ろしています。

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三の丸跡から北側の町並み。

※先日の集中豪雨で人吉の町が水没したのは衝撃的でした…。

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こちらは西方向。通りの突き当たりにあるお寺は永国寺さん。
幽霊の掛け軸で有名なお寺ですね。

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お城からは西側の相良護国神社の方へ下りて来ました。

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こちらは人吉温泉元湯。朝6時から入れる有難い温泉銭湯です。
温泉だらけの人吉。時間の関係上今回は一箇所しか入れない中、今回はここに決定。
まぁこれから散々汗をかく訳ですが、朝から歩いてきた汗を一旦流します。

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こちらは元湯から近い堤温泉。人吉の温泉の中でここが最古とのこと。
入ったことが無いので最初はこの堤温泉が入浴候補だったんですが、5時から営業している
温泉がちょうど自分が人吉を歩く8:00~10:00の間だけ閉まってしまうため、断念。
なんでキレイにこの時間帯がお休みなのか…。

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中は激渋で古い銭湯ファンには堪らないみたいですね。
また次の機会があれば是非入りに来たいところ。

先日の球磨川氾濫でこちらも水に浸かってしまったでしょうか。
無事であることを願いますが…。

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人吉10:14発の列車に乗るべく、駅へと移動開始。
市内循環バスがあるので待っていたんですが、定刻になっても全然来ないので
待ちきれずに歩くことに。写真は大橋から見る球磨川。

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こちらは以前入った新温泉。
営業時間はお昼からなのでこの時はまだ営業開始前。

2011.2 西九州撮影紀行 第39回 泉都人吉~新温泉

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川の近くで少し低い場所にあるので、先日の水害では浸かってしまったでしょうね…。
ここも無事を祈りたい極上物件です。。。

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そして場所は飛んで人吉10:14発の八代行き普通列車内。
バスに乗る予定だったのが歩きに変更になったため、人吉駅に着くのは超ギリギリに。
最後は駅まで走るハメになって、せっかく温泉に入ったのに台無しになったのでした…。
まぁ、間に合って良かった良かった、ということで次回に続きます。。。



続く